中華街を後にした私は、海を見たいと思い、港の方に向かった。
途中、レトロな建物に遭遇した。
築年数はよくわからないが、明治期から遅くとも昭和初期までに建てられたであろう。(個人的な推測です)
どうやら、この建物は1階だけではなく、他の階にもテナントが入ってるそうだ。
とりあえず、ビルの中を探訪してみた。
建物内部もレトロ感が漂っていた。
意外と廊下にまでお客さんがあふれていた。
どうやら、部屋がテナントになっているようだ。
おしゃれな洋服屋さんや雑貨屋さん、ギャラリーなど入居していた。
1部屋あたりの広さも10〜12畳くらいだったと思う。
非常口やドアも年期が入っていた。
リフォームというか、リノベーションというべきか、元となっている建物の良さをそのまま生かして現在も使っている。
すごく、かっこよかった。 この建物の内装・雰囲気を見て、ある思いを感じた。 栄町ビルディングを出て歩くとちょっとしたところに、不思議な光景を見かけた。
神戸なのだけど、長崎ちゃんぽんを売りにしてたり、人形が洋風だったり、字体が思いっきり和風だったりして、和洋折衷(この場合、衷は中に置き換えてもいいか)なところが実に面白い。
しばらく歩くと、またもやレトロな建物がみえてきた。
この建物もテナントが入っているみたいなので、おじゃましてみた。
1階は一見、倉庫のようだが、奥にはひっそりと食堂があった。(写真は建物奥から入り口の方を向けて撮影しています)
2階の廊下には古着が陳列されていたので、とりあえずお店の中に入ってみた。
古着屋さんというか雑貨屋さんというか年代物の服、帽子、時計、アクセサリーなどが売られていた。
店員さんとしゃべってみたが、お互い、
”今の時代、何もかもが便利になりすぎている。”
”毎日時計のネジを巻くのはめんどくさいけど、本当に良いモノはいつまで経っても残る。”
店舗に使われている建物は阪神大震災の衝撃にも耐えたんだと思うし、良いモノはいつまでも残るんだという証明にもなるかな。
ちなみに、私が写真を撮り始めたのもフイルムの一眼レフからだったので、大変さと同時に面白さも学んだ。
これが全部オートで設定ができるデジタルカメラからスタートしたのだったら面白さは半減、いや、撮りまくるだけで、それほど楽しくなかったかもしれない。
また、店員さんに鹿児島のイメージについてもきいてみた。
”鹿児島といえば野菜がおいしい”
ということだった。
関西地区では鹿児島産の農作物が多く流通している。
鹿児島にとって”農業”は大事な産業なんだよなぁ。
県外に出て認識させられることもある。
と同時に、鹿児島のアピール不足と鹿児島自体に足りないものも感じた。
今回訪れた界隈、今はまだまだ”知る人ぞ知る”とういう感触だったけど、もうまもなく神戸の観光名所になるだろうな。
そんな予感がした。